RAWになったHDDの復旧方法|フリーソフトでデータ取り出し【2025年最新】

更新日: 2025-11-11 14:42:50

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突然パソコンから「ドライブをフォーマットする必要があります」というメッセージが表示されたことはありませんか?このような状況は、ハードディスクがRAW状態になっている可能性が高いです。HDDのRAW復旧を行う際、フリーソフトを活用すれば、大切なデータを失わずに問題を解決できます。

そこで本記事では、データを失わずにRAW化したHDDからデータを安全に取り出すための手順と、RAW状態のHDDの復旧フリーソフトを徹底解説します。

Part1. HDDがRAW状態になる主な原因

ハードディスクがRAW化する原因は多岐にわたりますが、代表的なものを理解することで、トラブルを未然に防ぐヒントになります。

1. システムファイルやパーティションテーブルの破損・欠落

ファイルシステムを構成する重要なシステムファイル(マスターファイルテーブル/MFTなど)が、誤操作やPCのクラッシュ、予期せぬ電源遮断などによって破損・削除されると、OSはファイルシステムを認識できず「RAW」と表示します。

外部メディアの不適切な取り外し

USBやSDカードなどの外部ストレージを、データ読み書き中に不適切に取り外すと、ファイルシステムの情報が壊れてしまい、次に接続した際にRAW化することがあります。

フォーマット処理の中断

フォーマット処理の途中で電源が切れたり、接続が不安定になったりすると、正常にファイルシステムが書き込まれず、RAW状態として認識されてしまいます。また、ドライブ自体の物理的な障害もフォーマットミスの原因となります。

Part2. RAWになったHDDを復旧する方法

ハードディスクのRAW復旧を行うには、ファイルシステムをWindowsで読み書き可能なNTFSまたはFAT32に変換する必要があります。ただし、この方法では既存のデータが消去されてしまうため、データ復旧が必要な場合はPart3の方法を先に試すことを強く推奨します。

方法1:データを維持したまま修復を試みる

コマンド操作に慣れた上級者であれば、オープンソースのツールであるTestDiskによるRAW修復を試みることも一つの選択肢です。パーティションテーブルのエラーを修復する機能がありますが、操作が複雑なため、初心者の方には推奨できません。

方法2:ファイルシステムを再構築する(データが消去される)

RAW状態のためフォーマットが実行できないHDDであっても、Windowsの「ディスクの管理」からファイルシステムをNTFSやFAT32に再変換することで、再度使用可能になります。

  • 「スタート」ボタンをクリックし、「Windows管理ツール」>「コンピューターの管理」>「ディスクの管理」と進みます。

  • RAW状態になっているドライブを右クリックし、「フォーマット」を選択します。

  • 「ボリュームラベル」に任意の名前を入力し、ファイルシステムを「NTFS」または「FAT32」から選択します。

  • 「OK」をクリックしてフォーマットを実行します。処理が完了するまで待機してください。

この操作を行うと、ドライブ内の既存データは全て消去されます。大切なデータがある場合は、必ず次のPart3で紹介する復旧フリーソフトを先に試してください。

Part3. 最強のHDD復旧フリーソフトおすすめ

データを失わずにRAW化したHDDからデータを安全に取り出すには、専用のデータ復元ソフトを使用するのが最も安全で確実な方法です。数あるツールの中でも、高い復元率と簡単な操作性を両立したソフトをご紹介します。

推奨ソフト①:4DDiG Free

4DDiG Freeは、RAW状態のHDDから直接データを取り出すことができる高性能なソフトウェアです。2GBまでのデータであれば完全無料で復元できるため、HDDのRAW復旧にフリーソフトを探している方に最適な選択肢です。

コマンド操作の知識が不要なグラフィカルインターフェースで、誰でも簡単にHDDのRAW データ取り出しを実行できます。最新バージョンでは、Windows 11への完全対応や、スキャン速度の向上、AI技術を利用したファイル識別精度の向上など、常にアップデートが行われており、RAW状態のハードディスクからのデータ復元成功率が大幅に向上しています。

4DDiGを使ったHDD RAW復旧の手順

  • データ復元ソフト4DDiG Freeを起動し、ホーム画面で「ハードディスク」を選択し、RAWになったHDDをスキャンします。(初めは500MB無料、SNSへ共有してさらに1.5GBの無料復元量を取得)

    HDDをスキャン
  • しばらく待つと、HDDから消えたデータが表示されます。復元前に、写真、ビデオ、ドキュメントなどのファイルをダブルクリックすることによりプレビューが可能です。

    ファイルをプレビュー
  • 右下の「復元」をクリックし、復元したファイルの保存場所を選択し、例えばOneDriveとGoogle Drive、Dropboxなどのクラウドディスクに保存することを検討してください。

    データ復元

保存パスを元の場所(SDカード)に設定すると、データが上書きされて復元できなくなる恐れがあります。必ず別の場所に保存してください。

Part4. TestDiskでRAWを修復する方法

TestDiskによるRAWの修復は、コマンドラインベースの無料ツールとして知られています。上級ユーザー向けではありますが、強力な復旧機能を持っています。

TestDiskを使用したRAW修復の基本手順

  • TestDisk公式サイトから最新版をダウンロードし、解凍します。

  • 管理者権限でコマンドプロンプトまたはターミナルを起動します。

  • TestDiskを実行し、「Create」を選択して新しいログファイルを作成します。

  • RAW状態のドライブを選択し、「Analyze」でパーティション構造を分析します。

  • 「Quick Search」で失われたパーティションを検索し、見つかったパーティションを選択します。

  • 「Write」を選択してパーティションテーブルを復元します。

TestDiskはコマンドライン操作が必要なため、初心者にとっては難易度が高いツールです。操作ミスによるデータ損失のリスクもあるため、PCの知識に自信がない場合は4DDiGのようなグラフィカルインターフェースを持つソフトの使用を推奨します。

  • 比較項目
  • 4DDiG
  • TestDisk
  • 使いやすさ
  • ★★★★★
  • ★★☆☆☆
  • 初心者向け
  • プレビュー機能
  • 復元成功率
  • 価格
  • 2GB無料
  • 完全無料
link-icon さらに詳しく知りたい方は、TestDiskの詳細レビューをご覧ください。

Part5. HDD RAW復旧に関するよくある質問

RAWドライブをNTFSに戻すにはどうすればいいですか?

RAWドライブを右クリックし、「フォーマット」を選択し、ファイルシステムを「NTFS」に設定して実行することで、NTFSに変更できます。ただし、データは失われます。データを守りたい場合は、先にHDD復旧フリーソフトでデータ取り出しを行ってください。

PC操作に自信がない初心者の方には、グラフィカルインターフェースで直感的に操作できる4DDiGをおすすめします。TestDiskによるRAW修復は強力ですが、コマンドライン操作が必要なため上級者向けです。誤操作のリスクを避けたい場合は4DDiG Freeが安全な選択肢です。

4DDiGの無料版では2GBまでのデータを復元できます。SNSで共有することでこの機能が利用可能になります。TestDiskは完全無料ですが、使用難易度が高いため、少量のデータであれば4DDiG FreeがHDD復元用のフリーソフトとして最強の選択肢と言えます。

まとめ

本記事では、フリーソフトを使用したHDDのRAW復旧方法について詳しく解説しました。RAW状態になったハードディスクからデータを取り出すには、適切なツールと手順を使用すれば、多くの場合成功します。

初心者の方には、直感的に操作できる4DDiG Freeを、上級者で無料にこだわる方にはTestDiskによるRAW修復を推奨します。どちらもHDD復元用のフリーソフトとして最強クラスの性能を持っていますが、使いやすさと安全性を重視するなら4DDiGが最適な選択です。

大切なデータを失わないためにも、ハードディスクのRAW復旧問題に直面したら、フォーマットする前に必ずデータ復旧を試みてください。2GBまでなら無料で復元できる4DDiGを、ぜひ一度お試しください。

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