データ復元ソフト「Disk Drill」の概要について解説し、代替案もご紹介します。大切なデータが突然消えてしまったときに役立つのが「データ復旧ソフト」。数あるソフトの中でもDisk Drillは知名度が高く、多くのユーザーに利用されています。しかし、無料版には制限があり、別のソフトを選んだ方がよいケースも。そこで本記事では、Disk Drillの安全性、無料版の制限、価格、使い方を解説し、おすすめの代替ソフトも紹介します。
Disk Drill とは?
まずは、Disk Drillの特徴や価格、安全性といった基本的な情報を整理しておきましょう。
Disk Drillの基本機能と特徴
Disk Drillは、HDDやSSD、USBメモリ、SDカードなど幅広いデバイスから削除・紛失したデータをスキャンし、復元できるソフトです。WindowsとMacの両方に対応していますが、もともとはMac向けに開発されていたため、特にMac版の評判が良いソフトです。
主な機能としては、復元可能なファイルを確認できるプレビュー機能があります。また、「クイックスキャン」と「ディープスキャン」の2種類のスキャン方式も利用可能です。データ復旧だけでなく、重複ファイルの検出やデータ保護といった便利な機能も備えている点も特徴です。
Disk Drillの価格
Disk Drillは無料版と有料の「PRO」と「Enterprise」が用意されています。無料版では最大500MBまでのデータを復旧可能です。有料版には復旧可能な容量に制限はありません。有料版の価格はホームユーザー向けの「Pro」が89ドル、企業向けの「Enterprise」が499ドルです(2025年8月現在)。
- エディション
- 価格
- 概要
- Basic
- 無料
- 復元容量500MBまでの制限あり
- PRO
- 89ドル
- ホームユーザー向け。復元容量制限無し。3デバイスまで利用可
- Enterprise
- 499ドル
- 企業向け。復元容量制限無し。デバイス数制限無し
Disk Drillの安全性
Disk Drillの開発元であるCleverFiles社は2009年に設立され、データ管理や復旧関連のソフトを提供してきた企業です。長年にわたる実績があり信頼できる企業のため、Disk Drillについては安全性に問題はないと考えられます。
ただし、非公式サイトや不明な配布元からダウンロードすると、ファイルが改ざんされている可能性があります。安全に利用するためには、必ず公式の配布元からダウンロードした最新バージョンを利用しましょう。
Disk Drillの使い方
Disk Drillの利用手順は次の通りです。
公式サイト(https://www.cleverfiles.com/jp/)からソフトをダウンロードしインストールします。
- ソフトを起動したら、復元したいファイルが保存されていたストレージを選択し、「消失データの検索」ボタンを押します。
- スキャン結果が表示されたら、復元したいファイルにチェックをいれて「復元」ボタンを押します。復元はスキャン中でも可能です。
- 復元先の確認ウィンドウが表示されるので、保存先を選んで「次へ」ボタンを押せば、ファイルが復元されます。



Disk Drillの代替案
Disk Drillは便利なソフトですが、無料版の制限や機能面で物足りなさを感じることもあるでしょう。その場合の代替案として、ここではデータ復元ソフト「4DDiG Free」をご紹介します。
4DDiG Freeのメリット
4DDiG FreeはDisk Drillと同様に誤って削除したりフォーマットしたりして失われたファイルを復元するソフトです。WindowsおよびMacに対応し、スキャンが高速で復元率が高いのが特徴です。
4DDiG Freeにはさまざまな特徴がありますが、中でも無料版でも最大2GBまでデータを復元できるのが大きな魅力です。これに対してDisk Drillは無料で復元できる容量が500MBまでに限られています。
また、4DDiGはWindows・Macの両方で安定した評価を受けていますが、Disk Drillは特にMacユーザーから高い評価を得ています。
そのため、無料でより多くのデータを復元したい方や、Windowsユーザーには4DDiGがおすすめです。
4DDiG Freeの使い方
ここでは4DDiG Freeの使い方を簡単にご紹介します。4DDiG Freeはたった3ステップでファイルの復元が完了し、直感的なレイアウトでUIもわかりやすく設計されています。そのため、初心者でも使いやすいソフトです
100% 安全
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無料のデータ復元ソフト4DDiG Freeをインストールして起動した後、ホーム画面で「ハードディスク」を選択します。「スキャン」をクリックします。(初めは500MB無料、SNSへ共有してさらに1.5GBの無料復元量を取得)
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しばらく待つと、指定した場所にあるすべてのファイルが表示されます。復元前にプレビュー機能を提供します。写真、ビデオ、ムービー、オーディオ、音楽、ドキュメントなど、さまざまなファイルをプレビューできます。
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右下の「復元」をクリックし、復元したファイルの保存場所を選択し、例えばOneDriveとGoogle Drive、Dropboxなどのクラウドディスクに保存することを検討してください。



Disk Drill vs 4DDiG:詳細比較
Disk Drillと4DDiG Freeを比較すると、以下の通りです。
- 項目
- Disk Drill
- 4DDiG
- 復旧率
- 高い
- 非常に高い
- 無料版のデータ復元容量
- 500MB
- 2GB
- スキャン速度
- 平均的
- 高速
- 対応ファイル形式
- 200種類以上
- 2000種類以上
- 対応デバイス
- HDD、SDカード、USBメモリなど
- HDD、SDカード、USBメモリなど
- 対応シナリオ
- 誤削除、誤フォーマット
- 誤削除、誤フォーマット、PCクラッシュ
4DDiG Freeは無料でもDisk Drillより多くのファイルを復元でき、対応ファイル形式も多いことが大きな違いです。
Disk Drillに関するよくあるご質問
ここではDisk Drillに関してよく疑問に思われることに対する回答をご紹介します。
Disk Drillの無料版には500MBまでしかデータを復旧できないという制限があります。それ以上の容量を扱う場合は有料版へのアップグレードが必要です。
Disk Drillは、米国に拠点を置くCleverFiles社が開発したソフトウェアです。現在では世界中で広く利用されており、日本語にも対応しています。
まとめ
Disk Drillは知名度が高く、多機能で便利なデータ復旧ソフトです。しかし、無料版には制限があり、大容量のデータを復旧したい方には物足りなさを感じることもあります。またMac版にくらべてWindows版の評判が少ないのが気になることもあるでしょう。その場合には、より多くのファイルを復元できWindowsとMacの両方で定評のある「4DDiG Free」を代替案として検討する価値があります。
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