「Minitool Power Data Recovery Free」の基本的な情報や代替案をご紹介します。大切なデータを誤って削除してしまったとき役立つのがデータ復元ソフト。Minitool Power Data Recoveryは、そのデータ復元ソフトの定番の一つです。本記事では、Minitool Power Data Recovery Freeの基本情報や使い方、代替ソフトをご紹介します。
- Part 1.   Minitool Power Data Recovery Freeの基本情報
- Part 2.   Minitool Power Data Recovery Freeの復元手順
- Part 3.   Minitool Power Data Recovery Freeの代替案は?
Minitool Power Data Recovery Freeの基本情報
ここではMinitool Power Data Recovery Freeの基本的な情報をご紹介します。
どんなソフトなの?
Minitool Power Data Recovery Freeは、削除やフォーマットによって失われたデータを復元できるWindows用ソフトウェアです。ハードディスクやSSD、USBメモリ、SDカードなど、幅広い記録媒体に対応しています。インターフェースはシンプルで、初心者でも迷わず操作できるのが大きな特徴です。
開発元であるMiniTool® Software Ltd.は北米および香港に本社をおくデータの管理や復旧などを専門に行う企業です。そのソフトは世界中で多くのユーザーに利用され、マルウェアや大きなトラブルなどの評判もないため安全性に問題ありません。ただし、ファイルの改ざんなどを防ぐため、必ず公式サイトからソフトをダウンロードしましょう。
無料版でどこまでできるの?
Minitool Power Data Recovery Freeの無料版と有料版の最大の違いは、復元可能なデータ容量です。無料版では最大1GBまで復元できますが、有料版では容量制限がありません。少量のファイルであれば無料版でも十分ですが、大量のデータを扱う場合は制限が問題になるでしょう。その場合は有料版へのアップグレードが必要です。
さらに、前回のスキャン結果の読み込みやWinPEブータブルメディアの作成といった高度な機能は、無料版では利用できません。
Minitool Power Data Recovery Freeの復元手順
Minitool Power Data Recovery Freeを利用してファイルを復元する手順を、2つのケースについてご紹介します。
ケース1:間違って削除してしまったファイルを復元する
誤ってゴミ箱を空にしてしまい、削除してしまったファイルを復元するには次のようにします。
- ソフトを起動し画面下部の「特定の場所から回復する」の「ゴミ箱」の「スキャン」をクリックします。
- スキャン結果が表示されたら、復元したいファイルを選択して「保存」ボタンをクリックします。
- 確認ウィンドウが表示されるので、保存先を選んで「OK」ボタンを押せば復元できます。



ケース2:フォーマットしてしまったデバイスから復元する
外付けHDDやSDカード、USBメモリなどを誤ってフォーマットしてしまった場合は、次の手順でファイルを復元できます。
- ソフトを起動したら「デバイス」タブからフォーマットしてしまったデバイスを選び「スキャン」をクリックします。
- スキャン結果から復元したいファイルを選択して「保存」をクリックします。ストレージによってはスキャンに時間がかかりますが、スキャン中でもファイルの復元は可能です。
- 確認ウィンドウが表示されるので、保存先を選んで「OK」ボタンを押せば復元できます。



Minitool Power Data Recovery Freeの代替案は?
Minitool Power Data Recovery Freeは使いやすく優れたソフトですが、無料版には制限があるため、状況によっては別のソフトを検討した方がよい場合もあります。そこで、代替ソフトとしておすすめの「4DDiG Free」をご紹介します。
Tenorshare 4DDiGの機能
4DDiG Freeは、Minitoolと同様に削除・フォーマット・システムエラーなどによるデータ損失に対応できる復元ソフトです。無料版でもMinitool Power Data Recovery Freeの2倍にあたる、最大2GBのデータを復元可能です。さらに、次のような機能を備えています。
- 対応ファイル形式:写真、動画、音楽、ドキュメント、メールなど、2,000種類以上のファイル形式に対応。
- 対応デバイス:内蔵・外付けHDD/SSD、SDカード、USBメモリ、デジタルカメラ、ドローンなど、ほぼすべてのストレージデバイスに対応。
- 復元シナリオ:誤削除、フォーマット、パーティション損失、システムクラッシュ、ウイルス感染など、あらゆるデータ損失の状況から復元が可能。
また、有料版では次の機能も利用可能です。
- 破損した写真・動画の修復:復元された破損ファイルを修復し、元の状態に近づけられます。
- クラッシュしたPCからの復元:Windowが起動しない場合でもデータを安全に復元できます。
4DDiG Freeのメリット・デメリット
4DDiG Freeのメリットは次の通りです。
- 最大2GBまで無料で復元可能
- 直感的な操作で初心者でも扱いやすい
- 無料版でも復元前のプレビューが可能
- 復元率が高い
- 高速スキャン
一方で、無料版は復元できる容量に制限があるのがデメリットです。2GB以上のデータを扱う場合には有料版が必要です。
4DDiG Freeの使い方
ここでは4DDiG Freeの使い方を具体的に見ていきましょう。4DDiG Freeは直感的なUIを採用し、たった3ステップでファイルの復元が完了するため、初心者でも簡単に利用できます。
100% 安全
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無料のデータ復元ソフト4DDiG Freeをインストールして起動した後、ホーム画面で「ハードディスク」を選択します。「スキャン」をクリックします。(初めは500MB無料、SNSへ共有してさらに1.5GBの無料復元量を取得)
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しばらく待つと、指定した場所にあるすべてのファイルが表示されます。復元前にプレビュー機能を提供します。写真、ビデオ、ムービー、オーディオ、音楽、ドキュメントなど、さまざまなファイルをプレビューできます。
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右下の「復元」をクリックし、復元したファイルの保存場所を選択し、例えばOneDriveとGoogle Drive、Dropboxなどのクラウドディスクに保存することを検討してください。



まとめ
「Minitool Power Data Recovery Free」は、無料で1GBまでのデータを復元でき、ちょっとした誤削除やトラブルに役立つ便利なツールです。しかし、大容量のデータ復元には制限があるため、用途によっては物足りない場面も出てきます。
そうした場合には、最大2GBまで復元可能で多くの優れた機能を備えた「4DDiG Free」が代替案としておすすめです。
本記事が「Minitool Power Data Recovery Free」の利用に役立ちましたら、ぜひSNSなどで共有してください。皆さまからの反応は励みになるだけでなく、今後の記事作成の参考にもさせていただきます。
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