保存パスを元の場所(USBメモリ)に設定すると、データが上書きされて復元できなくなる恐れがあります。必ず別の場所に保存してください。
USBメモリのデータが破損したとしても、無料で復元する方法はあります。フリーソフトの利用やUSBデータ復元業者の利用などでUSBメモリの復旧やデータを取り出すことが可能です。自分で実行できる簡単な方法から試して、どうしても解決できない場合は業者を頼りましょう。
本記事では、USBメモリのデータが破損する原因やフォーマットせずにデータを取り出す方法、おすすめのフリーソフトなどを紹介します。USBのデータが破損して困っている人は参考にしてください。
- USBのデータが破損する原因と「物理障害」のチェック
- フォーマットせずにデータを取り出す!自分でできる3つの修復術
- 【厳選】USBデータ復元におすすめのフリーソフト5選
- USBデータ復元フリーソフト比較表
- 自力で無理なら...「データ復元業者」の費用相場と選び方
- まとめ
目次
USBのデータが破損する原因と「物理障害」のチェック
USBメモリのデータが破損する主な原因は以下の通りです。
- コネクタの破損や水没など物理的な障害
- ファイルシステムの破損など論理的な障害
- 寿命
- デバイスドライバーやOSなどシステムの異常
データが破損する原因は大きく分けると物理障害と論理障害に分けられます。論理的な障害やシステムの異常であれば復旧できる可能性は高いです。論理障害は一時的にアクセスできなくなっている場合が多く、原因を解決すれば元のデータへアクセスできます。
物理障害が起きているとUSBメモリ内のハードウェアに直接ダメージが与えられるため、データが消失するリスクが高いです。以下の症状が出ていると物理障害の可能性が高いため注意しましょう。
- USBメモリを挿してもPCが一切反応しない
- 「フォーマットしてください」と何度も表示される
- エクスプローラー上でUSBメモリの情報を確認できない
フォーマットせずにデータを取り出す!自分でできる3つの修復術
データ破損を疑われるUSBからフォーマットせずにデータを取り出すための3つの修復術を紹介します。
別のUSBポート・PCで試す
PCのハードウェアに問題があってUSBメモリが認識されていないケースがあります。別のUSBポートやPCに挿入すると問題なく認識される場合が多いです。USBのデータ破損を疑う前に、別のUSBポートやPCを試してみましょう。別のPCで試してもUSBが認識されない場合は、USBメモリの物理障害・論理障害の可能性が高いです。
CHKDSKコマンドで修復する
コマンドプロンプトでCHKDSKコマンドを使用するとUSBメモリを修復できます。CHKDSKコマンドを使うとUSBメモリのファイルシステムエラーのチェックと修復が自動で実行されるため便利です。論理障害のあるUSBメモリを修復したい場合は、CHKDSKコマンドを試してみましょう。ただし、USBメモリのスキャンから修復までは長い時間がかかるため、時間に余裕のあるタイミングで試すのをおすすめします。
ドライブレター(文字)を変更する
USBメモリが認識されない場合は、ドライブレター(文字)の変更で解決する場合があります。ドライブレター(文字)とは、PCがUSBメモリを識別するために割り当てられた符号です。
ドライブレター(文字)の変更したいならば、「ディスクの管理」画面を開いて、USBメモリを右クリックし、「ドライブ文字とパスの変更」を選びましょう。「ドライブ文字とパスの変更」の画面が表示された後は、画面の指示に従えば任意のドライブレターに変更できます。
【厳選】USBデータ復元におすすめのフリーソフト5選
USBデータ復元の機能があるおすすめのフリーソフト5選を紹介します。
Recuva:【完全無料・無制限】長年愛される定番中の定番
Recuvaはファイル復元を高速で実行できる完全無料のフリーソフトです。無料でも制限なく利用できるソフトで長年多くのユーザーに使われてきました。
簡単な手順のみでファイルの復元ができるため、初心者におすすめです。最低限の機能のみが搭載されたツールでファイルの修復機能はありません。Windows限定のソフトでMac版はないです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 特徴 | 使いやすい
完全無料で機能制限なく使えるフリーソフト。 ウィザード形式で初心者でも使いやすい。 ディープスキャン機能を搭載している。 |
| メリット | 使いやすい
完全無料 |
| デメリット | Windows版のみの提供 |
| デメリット | 修復機能がない |
| 評判 | 復元スピードが速い |
| 評判 | 動作が軽い |
4DDiG Free:【2GBまで無料】最新OSへの対応と高い復元率が魅力
4DDiG Freeは最新OSに対応したファイル復元ソフトです。無料版では2GBまでファイルの復元に対応しています。USBメモリやSDカード、HDDなど多くのデバイスなどから復元が可能です。対応するファイル形式は2,000種類以上で、高精度で元のファイルを復元できます。ファイル修復機能によって画像や動画などの修復もできて便利です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 特徴 | USBやSDカードなど幅広いメディアに対応している。 復元できるファイル形式は2,000種類以上。 無料版でもファイル修復やプレビューなどの機能を利用できる。 |
| メリット | 無料でも高度な機能を利用できる
3つのステップで簡単に使える 短時間でデータの復元ができる |
| デメリット | 無料版では復元できるデータのサイズに制限がある |
| 評判 | 操作方法が分かりやすい |
| 評判 | ファイル復元の精度が高い |
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データ復元ソフト4DDiG Freeを起動し、復元したいUSBメモリをパソコンに接続します。ホーム画面で「SDカード」を選択します。「スキャン」をクリックします。(初めは500MB無料、SNSへ共有してさらに1.5GBの無料復元量を取得)
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しばらく待つと、USBメモリから消えたファイルが表示されます。復元前にプレビュー機能を提供します。写真、ビデオ、ムービー、オーディオ、音楽、ドキュメントなど、さまざまなファイルをプレビューできます。
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右下の「復元」をクリックし、復元したファイルの保存場所を選択し、例えばOneDriveとGoogle Drive、Dropboxなどのクラウドディスクに保存することを検討してください。
PhotoRec:【完全無料・無制限】ファイルシステム破損に強いオープンソース
PhotoRecは完全無料で制限なく利用できるオープンソースのファイル復元ソフトです。ファイルシステムの破損に強く、失われたファイルを高精度で復元します。多くのデバイスやファイル形式に対応しており、復元精度も高いです。
ファイルの復元に特化したシンプルなソフトで、修復機能やスキャンの一時停止・再開などの機能はありません。TUIを採用し、コマンド入力で各種設定や操作が必要です。ファイル名やフォルダ構造の復元に対応できない点にも注意しましょう。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 特徴 | オープンソースで完全無料のファイル復元ソフト。 TUIを採用しており、操作にはコマンド入力が必要。 |
| メリット | 幅広いデバイスやファイル形式に対応
ファイルシステムが破損していても復元できる |
| デメリット | コマンドの入力が求められるため操作が難しい |
| デメリット | ファイル名やフォルダ構造は復元できない |
| 評判 | ファイルシステムが破損していても復元できた |
| 評判 | 初心者には操作が難しかった |
Disk Drill:【500MBまで無料】洗練された操作性と、あらゆるファイル形式に対応
Disk Drillは無料で500MBまでファイル復元ができるソフトです。HDDやSSD、USBなど多くのストレージデバイスに対応し、ほぼすべてのファイル形式のファイルを復元できます。
復元前のファイルプレビュー機能や復元可能性の指標表示などの機能があり便利です。分かりやすいUIを採用していて直感的に操作できます。ディープスキャン機能があり、高速でスキャン・復元を実行できるなど高機能なソフトです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 特徴 | 高機能・高精度なファイル復元ソフト。多くのファイル形式・ストレージデバイスに対応。 |
| メリット | プレビュー機能やディープスキャン機能などがある
直感的なUIを採用していて使いやすい |
| デメリット | 無料版は復元できるファイルサイズに制限がある |
| 評判 | 多くのファイルを高精度で復元できた |
| 評判 | 復元に時間がかかった |
Glary Undelete:【完全無料・無制限】外部メモリの復元に特化したシンプル設計
Glary Undeleteは無料で使えるファイル復元ソフトです。外部メモリのファイル復元に特化しており、USBメモリやSDカードなどのファイル復元に対応しています。簡単な手順で指定したファイルの復元ができるため、初心者に扱いやすいです。
スキャン結果からファイルの種類やサイズなどで絞り込み検索ができます。ファイルごとに復元できる可能性が数字で表示されるため分かりやすいです。海外のソフトですが多言語対応しており、日本語化できます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 特徴 | 外部メモリのファイル復元にも対応している。 復元できる可能性が表示されて分かりやすい。 |
| メリット | 完全無料ですべての機能を使える
シンプルなUIで簡単な手順で操作できる |
| デメリット | プレビュー機能が限定的
復元精度は他のソフトよりやや劣る |
| 評判 | シンプルで使いやすかった |
| 評判 | 目当てのファイルを復元できないケースがあった |
USBデータ復元フリーソフト比較表
本記事で紹介したUSBメモリ復旧のフリーソフトの比較表は以下の通りです。それぞれの目的や復元したいファイルの種類などを基準に最適なソフトを選びましょう。
| ソフト名 | 無料版の制限 | 日本語対応 | 得意な復元シーン | おすすめの対象者 |
|---|---|---|---|---|
| 1. Recuva | なし | ◯ | USBメモリのデータ消失、誤削除など | 初心者 |
| 2. 4DDiG Free | 2GBまで | ◯ | 誤削除、システムエラー、USBの破損など | 初心者、すぐ復元したい人 |
| 3. PhotoRec | なし | ✕ | ファイルシステム破損 | 上級者 |
| 4. Disk Drill | 500MBまで | ◯ | 誤削除、USBの破損など | 初心者 |
| 5. Glary Undelete | なし | ◯ | 外部メモリの破損 | 初心者、軽度な破損 |
自力で無理なら...「データ復元業者」の費用相場と選び方
Windowsの機能やUSBメモリ復元のフリーソフトを利用しても復元が難しい場合は、「データ復元業者」の利用をおすすめします。
データ復元業者の料金相場は依頼内容や深刻度により大きく異なります。軽度の論理障害であれば、1万~2万円程度で依頼可能です。重度の論理障害の場合は数万円以上の高額な料金がかかります。物理障害は論理障害よりも費用相場が高く、10万円を越えるケースも少なくありません。
「データ復元業者」を選ぶ際には以下のポイントを意識しましょう。
- 対応できるデバイスの種類やファイル形式
- セキュリティや二次被害への対策
- 料金や追加費用の有無
- 復元に失敗した場合の対応
復元したいファイルの形式に対応しているかは特に重視しましょう。他には、料金や追加費用の有無、セキュリティ対策なども重要になります。復元に失敗した場合の料金や具体的な対応もチェックしておくとトラブルを避けられます。
まとめ
USBのデータが破損したならば、自分でPCの機能を用いて復元を試みましょう。復元できなかった場合は、フリーの復元ソフトの利用をおすすめします。それでも失敗した場合は、データ復元業者の利用を検討しましょう。
USBのデータ復元を無料で行えるソフトの中でもおすすめは4DDiG Freeです。幅広いファイル形式に対応し、復元率が優れています。初心者でも使いやすいウィザード形式のソフトのため、気軽に試してみましょう。