「事故の瞬間を記録したはずの映像が消えてしまった!SDカードが上書きされてしまったけど、どうすれば復元できるの?」
ーYahoo知恵袋交通事故の証拠や大切な思い出として記録されるドライブレコーダーの映像。しかし、SDカードの容量不足による自動上書きや誤削除により、重要な録画データが消えてしまうトラブルは珍しくありません。本記事では、上書き・削除されたドライブレコーダーの録画データを無料で復元する方法について、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します。
- Part1.   ドライブレコーダーのデータ復元の可能性と基礎知識
- Part2.   【無料】ドライブレコーダーの録画データを復元する方法 HOT
- Part3.   その他のドライブレコーダーデータ復元方法
- Part4.   よくある質問(FAQ)
目次
ドライブレコーダーのデータ復元の可能性と基礎知識
1-1. ドライブレコーダーのデータが消える主な原因
ドライブレコーダーの録画データが消失する原因は、大きく分けて論理的障害と物理的障害の2つに分類されます。それぞれの原因を理解することで、適切な復元方法を選択できます。
- ①自動上書きによる消失:ドライブレコーダーは、SDカードの容量がいっぱいになると、古い映像から順番に自動的に上書きする「ループ録画機能」を搭載しています。容量の小さいSDカードを使用している場合、重要な事故映像が気づかないうちに消えてしまうことがあります。
- ②誤操作による削除:SDカード内のファイルを整理する際に、誤って重要な録画データを削除してしまうケースです。また、PCに接続した際に「フォーマットしますか?」というメッセージに誤って「はい」を選択してしまうこともあります。
- ③SDカードの破損:車内環境は夏は高温、冬は低温と過酷な条件下にあります。このような環境でSDカードを長期間使用すると、物理的に劣化・破損しやすくなります。また、事故の衝撃でSDカードが損傷することもあります。
- ④ファイルシステムの破損:書き込み中の電源断や衝撃などにより、SDカードのファイルシステムが破損し、データが読み込めなくなる場合があります。
1-2. データ復元が可能なケースと不可能なケース
ドライブレコーダーのデータが消えても、すべてのケースで復元不可能というわけではありません。復元の可能性は、データ消失後の経過時間と状況によって大きく異なります。
復元できる可能性が高いケース
- 削除直後で、新しいデータがまだ書き込まれていない場合
- フォーマット直後で、SDカードを使用していない場合
- 上書きされた時間が短く、データの一部が残っている場合
- SDカードに物理的な損傷がなく、認識される場合
復元が困難なケース
- 長期間にわたって新しいデータが上書きされ続けた場合
- SDカードが物理的に破損し、認識されない場合
- 複数回フォーマットを繰り返した場合
- ドライブレコーダー本体が故障している場合
1-3. ドライブレコーダーの録画データ保存場所を確認する方法
ドライブレコーダーの録画データは、通常SDカードまたはmicroSDカードに保存されます。機種によって保存フォルダが異なりますが、一般的な保存場所をご紹介します。
【KENWOODの場合の保存フォルダ例】
- 常時録画データ:「Video」フォルダに保存
- イベント録画データ:「Event」フォルダに保存(事故発生時前後の映像)
- 駐車監視データ:「Parking」フォルダに保存
- 静止画データ:「Photo」フォルダに保存
【無料】ドライブレコーダーの録画データを復元する方法
ここでは、最も効果的で簡単な方法として、無料のデータ復元ソフト4DDiG Freeを使用した復元方法を詳しく解説します。
4DDiG Freeの特徴
- 初期状態で500MB、SNSシェアでさらに1.5GB(合計2GB)まで無料で復元可能
- 上書き・削除・フォーマットされたデータの復元に対応
- MP4、MOV、AVI、WAVなど1000種類以上のファイル形式をサポート
- 復元前のプレビュー機能で必要なデータのみを選択可能
- シンプルで直感的な操作画面で初心者でも簡単に使用できる
- SDカード、microSDカード、USB、HDD、SSDなど幅広いデバイスに対応
4DDiG Freeでドライブレコーダーの録画を復元する手順
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データ復元ソフト4DDiG Freeを起動し、ドラレコのSDカードをパソコンに接続します。ホーム画面で「SDカード」を選択します。「スキャン」をクリックします。(初めは500MB無料、SNSへ共有してさらに1.5GBの無料復元量を取得)
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しばらく待つと、指定した場所にあるすべてのファイルが表示されます。復元前にプレビュー機能を提供します。動画や写真などのファイルをダブルクリックすることによりプレビューが可能です。
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右下の「復元」をクリックし、復元した録画データの保存場所を選択し、例えばOneDriveとGoogle Drive、Dropboxなどのクラウドディスクに保存することを検討してください。
保存パスを元の場所(SDカード)に設定すると、データが上書きされて復元できなくなる恐れがあります。必ず別の場所に保存してください。
その他のドライブレコーダーデータ復元方法
無料の復元ソフトでの復元が難しい場合や、より確実な復元を望む場合は、以下の方法も検討できます。
方法1: 有料のデータ復元サービスに依頼する
SDカードが物理的に損傷している場合や、無料ソフトで復元できなかった場合は、専門のデータ復旧業者に依頼することが有効です。
- メリット: 高度な技術と専門設備により、復元成功率が高い。物理的な損傷にも対応可能。
- デメリット: 費用が高額(数万円から数十万円)。データの送付と復元に時間がかかる。
方法2: ドライブレコーダー映像解析業者に依頼する
交通事故の状況把握や裁判での証拠として使用する場合、ドライブレコーダー映像の解析を専門とする業者に依頼することで、より詳細で客観的な分析結果を得られます。専門業者が作成した解析報告書は、法的な証拠としても有効です。
よくある質問(FAQ)
録画データが消えるまでの日数は、運転頻度とSDカードの容量によって異なります。目安として、32GBのSDカードで約300分(5時間)、64GBで約600分(10時間)の映像を記録できます。1日2時間の運転をする場合、32GBで約2.5日、64GBで約5日で古い映像が上書きされます。重要な映像はこまめにバックアップすることをおすすめします。
上書きされたデータの復元可能性は、上書きされた時間と範囲によって大きく異なります。削除直後で新しいデータがわずかな場合は高確率で復元できますが、長期間にわたって上書きされ続けた場合は復活が困難になります。データ消失に気づいたら、すぐに復元作業を開始することが重要です。
録画方式は機種によって異なります。常時録画モードでは、エンジンをかけている間は連続して録画されます。イベント録画モードでは、衝撃や急ブレーキを検知した際に前後の映像が自動保存されます。駐車監視機能がある機種では、駐車中も録画が可能です。詳細はお使いの機種の取扱説明書をご確認ください。
まとめ
ドライブレコーダーの上書き・削除された録画データは、適切な方法を使えば復元できる可能性があります。重要なのは、データ消失に気づいたらすぐに行動することです。
本記事でご紹介した「4DDiG Free」は、初心者でも簡単に使える無料のデータ復元ソフトです。最大2GBまで無料で復元できるため、まずはこの方法を試してみることをおすすめします。